BIKEPACKING 
BAJA - PART 2

クラブライドアンバサダーのLeslie Kehmeierさんの、Baha California(メキシコ)の南端を周る自転車旅行を2回にわたってご紹介しています。最終回は、La Ventanaを出発し、旅が始まったLas VeredasのHotel Cactus Innに戻るまでです。
Leslieと仲間たちは、Sea of Cortezを楽しみながらBaja東岸を南下している間も、「tour de Tacos&Topo Chicos(ミネラルウォーター)」と題してタコスと水分の補給を頻繁に行う旅を継続します。

San Jose Del Capoへ
オレンジ色の壁と自転車/写真
Topo Chico

La Ventanaにて十分休んで充電した後、彼女たちは日差しと汗と笑顔と日の出、夕日、そして筋肉痛に彩られた、次なる一週間半へと出発しました。リラックスから一転、過酷な自転車旅行が再開しましたが、彼女たちは予想通り臭くてハッピーな日常にすぐに戻れたそうです。
舗装された道は初めのちょっとだけで終わってしまい、もうすっかり慣れてしまった土の道が始まりました。こんなことは彼女たちにとって朝飯前。これでこそBaja Divideルート。オフロードが基本だし、そこには人里離れた場所の楽しみがあるのです。

オフロードを走る自転車

一行がSierra La GataのふもとのBahia de Los Muertos添いのルートの最も人里離れた部分へ向かっていた時。道を横切り、眺めの良い渓谷を下り、気付けば彼女たちは海より上方に腰を下ろす崖の延長に沿って走っていました。それはまるで別世界へ渡っていくような感覚だったそうです。雲は少し暗く、その下の海は高い彩度のブルーとターコイズの色彩を放っていました。Bajaツアーの一週目から、このようなユニークな風景に感動が続きます。その夜にキャンプした、岩の多い岸に寄せては返す波の印象的なビーチ。そこは本当に僻地で手つかずの自然があふれ、Leslieさんが今まで経験してきた中で、最も心を捉えて離さない場所の一つだといいます。

岩の多いビーチ/焚火

そこからさらに南下を続けた一行はLos Barrilesに辿り着き、Bajaの現実世界に戻りました。美味しいコーヒーがいただけるEncinalitoというカフェに加え、街から行けるトレイルマップを見せてくれた、オレゴンから来たバイク友達を見つけました。そのライドは、Baja一帯でのライディングの素晴らしさを彼女たちに確信させるものとなりました。
Los Barrilesでの小休止の後、Leslie達は再び星空の下ビーチで寝る日常に戻りました。最後の晩と朝、幸運な彼女たちは、側をいくつものクジラの群れが泳いで通り過ぎるのを眺めて過ごしました。

山の中を進む一行
ビーチキャンプ

最後から2番目の目的地は賑やかな都市、San Jose del Cabo。一行は、筋肉痛のおしりと熱い気候から気をそらすため、カフェ休憩と良いホテルを目指しました。彼女たちは「物質的快楽と土ぼこりまみれの日常をミックスして楽しむタイプ」なのだとか。2、3時間、Coffee Lab Caboというカフェでいい雰囲気に浸った後、彼女たちは匂いや土ぼこりなどそのままで、Hyatt Place hotelのロビーになだれ込みます。それから、未だ新鮮に残るビーチキャンプの思い出に浸りつつ、熱いシャワーと朝食ブッフェを堪能しました。

ハイアットのロビー/夕焼け
Leslieさん私物
Hotel Cactus Innで集合写真

最終日、彼女たちは最後の9.6キロを完走し、スタート地点のHotel Cactus Innに戻りました。幸福感と疲労感の中、皆でハグをしてほっと一息つきました。410マイル、19ガロンのTopo Chicoを消費した18日間にわたる道中、Leslieと仲間たちの4人ともにパンクやその他の問題は起こりませんでした。これはなかなか本当にすごいことです。「これは私たちがBajaでのバイクパッキングで過ごした素晴らしい時間を反映しているのかもしれません。」

写真はLeslie Kehmeierさんにより撮影され、文章は彼女の書いたものを翻訳・要約しています。